多摩市、“脱原発”に言及した非核平和都市宣言文案へのパブコメ募集中| 多摩ニュータウン.com

多摩市、“脱原発”に言及した非核平和都市宣言文案へのパブコメ募集中

多摩市は9月14日、11月の発表に向けてこれまで作成・検討されてきた「多摩市非核平和都市宣言(案)」について、市民からのパブリックコメントを募集開始した。FAX、公式サイトの応募フォーム、または市庁舎窓口で、今月30日まで受け付ける。

同宣言文案は、市民アンケートと多摩市平和展市民会議の意見書を参考にしながら、公募と無作為抽出による委員5人で構成された市民懇談会がまず「懇談会案」を8月に作成。これを庁内で検討し加筆修正したものを、今回の宣言文案として公表した。

8月の4回にわたる市民懇談会の会議では、これに先立つ7月に開催されたパネルディスカッション「平和な世界を絶えず求めて 〜非核平和への想いを地域から発信する〜」で、パネリストのドイツ文学翻訳家・池田香代子氏やドキュメンタリー映像作家・鎌仲ひとみ監督らから阿部裕行市長に寄せられた意見も検討した。すでに1500近い自治体が行っている従来の非核平和都市宣言では核兵器を対象としていた「非核」に、新たに原発も含めて、脱原発の姿勢を表明すべきとの意見で一致。行政による表現の変更はあったが、「安全と信じていた原子力発電所から、ひとたび事故が起これば大量の放射性物質が拡散され、大事に育て築いてきたものが、たちまち奪われうる」「原子力に代わる、人と環境に優しいエネルギーを大事にしていきます」といった文言が宣言文案に明記されている。

なお、多摩市議会の岩永ひさか議員はブログで宣言文とパブコメについて取り上げ、『せっかくなんだから、「市民案」そのものにパブコメを募集し、その上で、再度、宣言文を練り直しする作業をすればいいのに』と書き、作成の手順に疑問を投げかけている。

宣言文案の全文は以下の通り。また、パブコメの応募方法などは市HPのこちらに掲載されている。

【多摩市非核平和都市宣言(案)】

多摩市は、この緑豊かな土地に生まれ育ち、あるいは全国各地から夢と希望を持った、多くの人たちが集まってできたまちです。私たちは、太陽の光あふれるこの多摩市で、穏やかな日々の生活を平和だと感じて暮らしています。

この暮らしのなかで、いつしか広島・長崎の記憶が薄れつつあり、世界には今もたくさんの核兵器が存在すると知りながら、平和は失われやすいことを忘れかけていました。

平成23年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故に、私たちは多くのことを学びました。自然の力に対する謙虚さを忘れ、人間の科学技術を過信していたこと。安全と信じていた原子力発電所から、ひとたび事故が起これば大量の放射性物質が拡散され、大事に育て築いてきたものが、たちまち奪われうることを。

私たちは、人と人との絆を大切にし、原子力に代わる、人と環境に優しいエネルギーを大事にしていきます。そして、戦争のない平和な世界に向けて、みんなが笑顔で、多様ないのちがにぎわうまちを、多摩市から実現していきます。

現在、そして未来の子どもたちに戦争の悲劇と平和の大切さを伝え、他の都市とともに世界の人々と手をたずさえて、全ての核兵器の廃絶と放射能被害のない平和な社会を求めるために、ここに多摩市が非核平和都市であることを宣言します。

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update: 2011年9月15日