八百クックの"トラック・コジェネ"に興味津々–多摩センターでエネカフェ| 多摩ニュータウン.com

八百クックの"トラック・コジェネ"に興味津々–多摩センターでエネカフェ

一般社団法人多摩循環型エネルギー協会(多摩エネ協)は5月11日、パルテノン多摩会議室でエネルギー・環境啓発イベント「エネカフェ」を開催した。ゲストは、トラック・コジェネレーション・システム(TCS)の特許を取得し、青果店の経営に活用している有限会社オオクラの茂木智司代表。TCSを搭載したトラックの見学会や、地元ミュージシャンによる弾き語りなどもあり、多摩市民など約30名が参加した。
茂木さんはエンジニア職、業務用野菜の卸業・運送業を経て、多摩市内で「八百COOK」(貝取1441-1)を開店。自動車エンジンのエネルギー効率が特に市外走行時で悪く、燃料のエネルギーのうち熱損失が約3分の2を占めることを知ったのがきっかけになり、運送用の4トントラックを改造してエンジンの排熱を回収するシステムを開発しようと思い立った。
仕組みはごくシンプルで、エンジンと、1000リットルの水を入れた熱交換機を接続し、80〜90度まで加熱されたお湯を保温タンクで保温するというもの。店に戻ると、キャスター付きの保温タンクにお湯を移し替えて、これを店内の給湯に使う。茂木さんはこれをトラック・コジェネレーション・システム(TCS)と名付け、特許を申請・取得した。

初期投資額は、車両代を除くと、システムの組み込みに約200万円、保温タンクに25万円。店内で湯沸かしに使うガス代がかからなくなったことで、データを収集した11カ月間のガス使用料は、TCS導入前に比べて483リットル削減し、17万4000円ほどの節約になった。また、CO2の排出量は2897kg削減できた計算になるという。

TCSのメリットは、「構造がシンプルなので故障が少なく、メンテナンスも不要で維持費がかからない。得られるエネルギーに対して価格が安く、蓄熱に最も安全な水を利用している」と話す茂木さん。一方で、デメリットとして、エネルギーを利用するときはトラック物流とセット考えなければならないこと、1000リットルの水を載せるため燃費がリッターあたり0.1キロメートル落ちることなどを挙げた。
茂木さんは、第1号は試行錯誤もあり200万円かかったが、2台目以降はもっと費用を抑えられるとし、使い方にもよるが「5〜6年で初期投資を回収できるようになれば」と意気込む。他の事業者からTCS導入の問い合わせや依頼があれば、積極的に受けていきたいという。

駐車場に移動してTCSを搭載したCooKのトラックを見学した参加者からは、「運送業者や多くのお湯を使う施設などに働きかけたら、協力してくれるところが出てくるのでは」「環境に貢献する素晴らしい取り組みなので、補助金の対象になって費用が安くなれば導入が広がるはず」などといった意見が出された。茂木さんも「工夫してもっと安くし、いろんな事業者と連携して多摩市でTCSを事業化したい」と夢を語った。
会場ではまた、多摩市に住み稲城市を中心に「森の歌会」と名付けた活動を展開しているシンガーソングライターの証(あかし)さんが、弾き語りでゲスト参加。多摩エネ協の活動に刺激を受けて作ったという『地球ワット』など、オリジナル3曲を披露した。親しみやすく巧みなトークで、短いフレーズを観客にも一緒に歌うよう促し、イベントを大いに盛り上げていた。
八百Cook
energy tree シンガーソングライター証
多摩循環型エネルギー協会

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update: 2014年5月13日